【保存版】後悔しないゲーミングモニターの選び方 総まとめ!フルHD・WQHDのおすすめモデルも紹介

はじめに:そのモニター、PCの性能を「無駄」にしていませんか?

最高のゲーミングPCを手に入れたあなた。本当におめでとうございます!
しかし、一つだけ注意してほしい点があります。

それは、「モニター選びを間違えると、せっかくのPCの性能が全く活かせない」という事実です。

例えるなら、F1マシン(高性能ゲーミングPC)を手に入れたのに、砂利道(古いオフィス用モニター)を走っているようなもの。スピードが出ないばかりか、F1マシンの本来の価値を全く体験できません。

この記事では、あなたのゲーミングPCの性能を100%引き出し、「後悔しない」ためのモニター選びの基本を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

ステップ1:ゲーミングモニターと普通のモニター「決定的な違い」

まず、「ゲーミング」と名の付くモニターは、オフィス作業などで使う普通のモニターと何が違うのでしょうか?

難しい話は抜きにして、最大の違いを3つのポイントで比較してみましょう。これを読めば、なぜゲーマーが高いお金を払ってでもゲーミングモニターを選ぶのか、その理由が分かります。

ゲーミングモニター

一般的なモニター

① 動きの滑らかさ (ヌルヌル動くか?)

144Hz以上が主流

パラパラ漫画の枚数が2倍以上!
敵の動きが目で追いやすい。

60Hzが主流

一般的な動画や作業では十分。
速いゲームだと少しカクつく。

② 映像のクッキリさ (ブレないか?)

応答速度が非常に速い

残像が少なくクッキリ見えるため、
AIMが合わせやすい。

応答速度は様々

残像が出やすく、映像が
ブレて見えることがある。

③ 主な目的・設計思想

「速さ」と「勝利」のため

コンマ1秒を争うゲームで
勝つために設計されている。

「綺麗さ」と「作業しやすさ」のため

静止画や動画を美しく表示したり、
文字を読みやすくしたりするため設計。

このように、ゲーミングモニターは「ゲームに勝つ」ための特殊な性能に特化したモニターなのです。

特に「① 動きの滑らかさ」は、一度体験すると普通のモニターには戻れないほど、ゲーム体験が劇的に変わります。せっかく手に入れたゲーミングPCの性能をフルに活かすためにも、モニター選びは非常に重要です。

ステップ2:ゲーミングモニター選びで覚えるべき「3つの重要スペック」

🏃‍♂️

1. リフレッシュレート (Hz)

映像の「滑らかさ」を決める最重要スペック

リフレッシュレート(単位:Hz ヘルツ)は、「1秒間に何枚の絵を更新できるか」を示す数値です。

パラパラ漫画で、1秒間にめくる枚数が多いほど滑らかに見えるのと同じ原理です。この数値が高いほど、映像が「ヌルヌル」になります。

普通のモニター

60Hz

ゲーミングモニター

144Hz以上

結論:144Hz以上のモニターを選ぶと、敵の動きがハッキリ見え、エイムも合わせやすくなります。特にFPSゲームでは勝敗に直結します。

👻

2. 応答速度 (ms)

映像の「クッキリさ」を決めるスペック

応答速度(単位:ms ミリ秒)は、「画面の1ピクセルの色が、ある色から別の色へ切り替わる速さ」を示します。

この数値が小さい(速い)ほど、速い動きの映像でも残像(ゴースト)が少なく、クッキリと見えます。

普通のモニター

5ms以上

ゲーミングモニター

1ms前後

結論:応答速度が速いと、振り向き撃ちのような素早い視点移動でも敵をハッキリと捉えることができます。

🖼️

3. 解像度

映像の「細やかさ・綺麗さ」を決めるスペック

解像度は、映像のきめ細かさ(=画素数の多さ)を示す数値です。この数値が高いほど、より緻密で美しい映像を楽しめますが、その分PCへの負荷も大きくなります。

フルHD (1920×1080):
最も標準的な解像度。PCへの負荷が軽く、高いフレームレートを出しやすい。初心者やFPSゲーマーはまずコレを選べば間違いありません。

WQHD (2560×1440):
フルHDより高精細で、映像美とフレームレートのバランスが良い。中~高性能なPCが必要になります。

4K (3840×2160):
圧倒的な映像美ですが、PCへの負荷が極めて大きい。最高峰のPCと組み合わせる上級者向けの選択肢です。

結論:PCスペックとのバランスが最も重要。あなたのPCが「RTX 4060」クラスなら、まずは「フルHD」を選ぶのが性能を最も引き出せる賢い選択です。

ステップ3:あなたのPCに最適なゲーミングモニターを見つけよう

ここが最も重要なポイントです。モニターの性能は、闇雲に高いものを選べば良いという訳ではありません。

PC本体のスペック、特にグラボの性能に合わせたモニターを選ぶことで、初めて両方の性能を100%引き出すことができるのです。

エントリーPCとの組み合わせ

🖥️ 対象となるPCスペック

  • 予算:15万円クラス
  • グラボ:GeForce RTX 4060 など

📺 おすすめモニターのスペック

  • 解像度:フルHD (1920×1080)
  • リフレッシュレート:144Hz ~ 165Hz

💡 なぜこの組み合わせなの?

この組み合わせが、PCの性能を余すことなく使い切れ、かつモニターの性能も無駄にならない「黄金のバランス」です。人気FPSゲームで安定して高フレームレートを維持でき、勝利に繋がります。

このクラスのPCについて、具体的なおすすめ機種や各パーツの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください!

→ 予算15万円で後悔しないPC選びの記事へ

ミドル~ハイエンドPCとの組み合わせ

🖥️ 対象となるPCスペック

  • 予算:25万円以上
  • グラボ:GeForce RTX 4070 SUPER以上 など

📺 おすすめモニターのスペック

  • 解像度:WQHD (2560×1440) 以上
  • リフレッシュレート:165Hz 以上

💡 なぜこの組み合わせなの?

PCの高いグラフィック性能を活かし、より高精細な美しい映像でゲームの世界に没入できます。最高のゲーム体験を求める方向けの、贅沢な組み合わせです。

※このクラスのPCについては、今後の記事で詳しく解説予定です!

【解像度別】おすすめゲーミングモニター紹介(フルHD・WQHD)

ここからは、私たちが厳選した、初心者の方に心からおすすめできるゲーミングモニターを解像度別にご紹介します。「勝利を目指すモデル」「映像美も楽しむ万能モデル」「コスパと信頼性の優等生モデル」と、それぞれ特徴の違う製品を選びました。


【フルHD編】おすすめゲーミングモニター3選

まずは、予算15万円クラスのPC(RTX 4060など)の性能を最大限に引き出す、最も標準的で人気の高いフルHDモニターです。

1. BenQ ZOWIE XL2546X【勝利にこだわるFPSガチ勢向け】

BenQ ZOWIE XL2546X - 240Hz対応のeスポーツ向けゲーミングモニター
画像引用元:BenQ公式サイト

【推しポイント】
「eスポーツ」の世界で絶大な支持を集める、まさに王道中の王道モニターです。特筆すべきは、旧モデルからさらに進化した240Hzの超高リフレッシュレートと、独自の残像低減技術「DyAc 2」。これにより、素早い視点移動やリコイルコントロール時でも、敵の姿が驚くほどブレずにクッキリと見え、エイムの精度が格段に向上します。「とにかく勝ちたい!」というFPSゲーマーにとって、最高の武器となる一台です。

画面サイズ 24.5インチ
解像度 フルHD (1920×1080)
リフレッシュレート 240Hz
応答速度 0.5ms (GtG)
パネル Fast TN

2. LG UltraGear 24GS65F-B【高画質も譲れない万能モデル】

LG UltraGear 24GS65F-B - 180Hz対応のIPSパネル搭載ゲーミングモニター

画像引用元:LG公式サイト

【推しポイント】
美しい映像とゲーム性能の両立で高い評価を得ているのが、LGの「UltraGear」シリーズです。この最新モデルは、リフレッシュレートが180Hz、応答速度も信頼性の高い1ms (GtG)と、ゲーム性能がさらに向上しました。発色が良く、どこから見ても色味が変わりにくい「IPSパネル」は健在で、FPSの高いパフォーマンスと、RPGや映像作品の美しいグラフィックを両立できます。「ゲームもするけど、映画やアニメも綺麗に見たい」という欲張りなあなたにぴったりの一台です。

画面サイズ 23.8インチ
解像度 フルHD (1920×1080)
リフレッシュレート 180Hz
応答速度 1ms (GtG)
パネル IPS

3. ASUS TUF Gaming VG249Q3A【迷ったらコレ!鉄板の高コスパモデル】

ASUS TUF Gaming VG249Q3A - 180Hz対応の鉄板ゲーミングモニター

画像引用元:ASUS公式サイト

【推しポイント】
「どのメーカーがいいか分からない…」と迷ったら、まず候補に入れるべきなのが、世界的な人気を誇るASUSの「TUF Gaming」シリーズです。このモデルは、180Hzの高速リフレッシュレートと、色の再現性が高いFast IPSパネルを搭載。さらに、ASUS独自の残像低減技術「ELMB SYNC」により、カクつきを防ぐ機能(Adaptive-Sync)と残像を減らす機能を同時に使えるため、どんな状況でもクリアで滑らかな視界を保ちます。性能・機能・価格のバランスが非常に良く、まさに「鉄板」と呼ぶにふさわしい一台です。

画面サイズ 23.8インチ
解像度 フルHD (1920×1080)
リフレッシュレート 180Hz
応答速度 1ms (GTG)
パネル IPS

【WQHD編】おすすめゲーミングモニター3選

ここからは、RTX 5060やRTX 4070 SUPERといったミドルスペック以上のPC性能を最大限に引き出す、「WQHD解像度」のおすすめモニターをご紹介します。

1. LG UltraGear 27GS85F-B【WQHDの新たな鉄板モデル】

LG UltraGear 27GS85F-B - WQHD/180Hz対応のゲーミングモニター

画像引用元:LG公式サイト

【推しポイント】
フルHDに続き、WQHDでもLGの「UltraGear」シリーズは鉄板の選択肢です。このモデルはリフレッシュレートが180Hzへと向上し、より滑らかな映像表現が可能になりました。美しい発色のIPSパネルは、ゲームだけでなく動画鑑賞などにも最適。さらに、映像の明暗をよりリアルに表現する「VESA DisplayHDR 400」にも対応しており、対応ゲームでは圧倒的な没入感を体験できます。性能・価格・機能のバランスが良く、「WQHDモニターで迷ったら、まずコレ」と言える新しい定番モデルです。

画面サイズ 27インチ
解像度 WQHD (2560×1440)
リフレッシュレート 180Hz
応答速度 1ms (GtG)
パネル IPS

2. MSI MAG 274QRF QD E2【高画質・多機能な決定版】

MSI MAG 274QRF QD E2 - 量子ドット搭載のWQHDゲーミングモニター

画像引用元:MSI公式サイト

【推しポイント】
PCパーツメーカーとして絶大な信頼を誇るMSIの、非常に評価の高いWQHDモニターです。最大の特徴は、色の再現性を極限まで高める「量子ドット(Quantum Dot)技術」を搭載したRapid IPSパネル。これにより、一般的なIPSパネルよりもさらに豊かで、現実世界に近い色彩表現が可能です。180Hzの高速リフレッシュレートとプロも満足するほどの映像美を両立。さらに、USB-Cケーブル一本で、対応ノートPCへの映像出力と充電が同時に行えるなど、最新規格に対応した利便性の高さも大きな魅力です。

画面サイズ 27インチ
解像度 WQHD (2560×1440)
リフレッシュレート 180Hz
応答速度 1ms (GTG)
パネル Rapid IPS (量子ドット)

3. ASUS TUF Gaming VG27AQL3A【多機能なゲーマー向けモデル】

ASUS TUF Gaming VG27AQL3A - WQHD/180Hz対応の多機能ゲーミングモニター

画像引用元:ASUS公式サイト

【推しポイント】
フルHDでも紹介した、人気と信頼のASUS「TUF Gaming」シリーズのWQHDモデルです。リフレッシュレートがライバルより少し高い180Hzであることに加え、ASUS独自の残像低減技術「ELMB SYNC」を搭載。これにより、カクつきとブレを同時に抑えることができ、他のモニターより一歩進んだクリアな視界を提供します。ゲームを有利に進めるための便利な機能が豊富な、ゲーマーのための多機能モデルです。

画面サイズ 27インチ
解像度 WQHD (2560×1440)
リフレッシュレート 180Hz
応答速度 1ms (GTG)
パネル IPS

【ミニ知識】スペック表の「専門用語」をサクッと解説

スペック表を見て「IPS? GtG? なんのこと?」と戸惑った方もいるかもしれませんね。ここでは、モニター選びでよく見る専門用語を簡単に解説します。

画面の「パネル」の種類について

モニターの画面(パネル)には主に3つの種類があり、それぞれ得意なこと、苦手なことがあります。車のエンジンタイプのように、モニターの「性格」を決める重要な部分です。

IPSパネル

特徴:発色が良く、どこから見ても色が綺麗に見える「映像美のオールラウンダー」。
長所:美しい映像でゲームや動画を楽しめる。
短所:昔は応答速度が少し苦手だったが、最近は非常に高速化している。

TNパネル

特徴:応答速度がとにかく速い「スピード特化の専門家」。
長所:コンマ1秒を争うFPSゲームで有利。
短所:IPSパネルに比べると、色合いや見る角度による色の変化で見劣りする。

VAパネル

特徴:黒色の表現が得意な「コントラストの王様」。
長所:メリハリのある映像で、映画やホラーゲームへの没入感が非常に高い。
短所:応答速度が3種類の中で最も遅い傾向がある。

「応答速度」の表記の違いについて

応答速度のスペックを見ると「1ms (GtG)」「1ms (MPRT)」のように、後ろに謎のアルファベットが付いていることがあります。これは計測方法の違いで、少しだけ意味が異なります。

  • GtG (Gray to Gray)
    画面の色が「灰色→別の灰色」に変わる速さを測った、最も一般的で信頼性の高い指標です。基本的には、このGtGの数値が速いモニターが、純粋に応答速度が速いと言えます。
  • MPRT / MBR など
    黒いフレームを間に挟むなどの「残像低減技術」を使った際の、“体感的な”速さを示す指標です。純粋なパネルの速度とは少し異なります。この技術を使うと画面が少し暗くなるなどの副作用がある場合も。

【初心者のための結論】
難しく考えず、まずは「GtG」と書かれている応答速度の数値を基準に選ぶのが、最も失敗が少ない方法です!

最高のモニターも、それを活かすPC本体がなければ宝の持ち腐れです。

まだPC選びが終わっていない方、あるいはこの記事を読んで「自分のPCのスペックってどうなんだろう?」と気になった方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

📖

PC選びの「基本」を知る

そもそもゲーミングPCって何から選べばいいの?という方は、まずはこちらの記事で後悔しないための3つのコツを学びましょう。

→ 「初めてのPC選び」の記事へ

💰

「予算15万円」のPCを知る

この記事で何度も例に出した「予算15万円クラス」のPCについて、具体的なおすすめ機種やスペックを詳しく解説しています。

→ 「予算15万円のPC選び」の記事へ

まとめ:最高のモニターで、ゲーミングPCの性能を解き放とう

👑後悔しないモニター選びの最終結論

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ゲーミングモニター選びで最も大切なポイントは、たった一つです。

「自分のPCの性能に、モニターの性能を合わせること」

特に、私たちが最初のステップとしておすすめしている「予算15万円クラス」のPC(RTX 4060搭載など)を手に入れたあなたに最適なのは、

フルHD / 144Hz以上」のモニターです。

この「黄金バランス」を覚えておけば、あなたはPCの性能を無駄にすることなく、最高のゲーム体験を手に入れることができます!

管理人

某ディーラーにてエンジニアリーダー経験 コールセンターにて管理者経験 IT企業でサポートエンジニア経験 ここにきてブログ運営を決意。 ゲーム好きなあなたに大切な情報をお届けしたいです。 PCゲーム歴 10年 APEX → Valo → ストリートファイター6 APEX ダイヤ Valo シルバーw ストリートファイター6 マスター

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